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シーシャの基本的な構造や使い方

2020/1/23

 

シーシャとは元々中東系の国で愛されてきた嗜好品で、近年日本でもちょっとしたブームになっています。都内ではシーシャ専門店も急激に増え、自宅でシーシャを嗜む人もいるほどです。

 

そんなシーシャですが、構造や仕組み、器具の使い方を理解しておくとより美味しい煙を吸うことも可能です。

 

そこで今回はシーシャの基本的な構造や仕組み、器具の使い方、コツなどを詳しく説明していきたいと思います。最近シーシャを始めた人、自宅でシーシャを作ってみたい人はぜひ参考にしてみてください。

 

 

 

シーシャの各パーツの名称や働き

 

 

シーシャはいくつものパーツが組み上げられて作られています。そんなパーツの一つ一つに名前があり、重要な働きをしているのです。この章ではシーシャの各パーツを一つ一つ詳しく説明していきます。

 

 

ヒートマネジメントシステム

 

 

 

ヒートマネジメントシステムとは炭を入れて蓋を開け閉めすることで火力を調整する器具です。シーシャ初心者の方にはこのヒートマネジメントシステムを使用することをオススメします。

 

シーシャ専門店ではクレイトップにアルミホイルを巻いてその上に炭を乗せるのが主流のやり方ですが、初心者には難しいだけでなく、炭を落としてしまうという多大なリスクがあります。

 

ヒートマネジメントシステムを使うと炭を落とすことはほとんどなく、器具を取り外してフレーバーの様子を見たり、後片付けをしやすかったりと何かと便利な面がたくさんあります。

 

およそ3000円程度で購入できますので、一台持っていて損はないでしょう。

 

 

クレイトップ

 

 

クレイトップとはシーシャ本体の頂天にあるフレーバーを盛り付ける器具です。クレイトップの上にヒートマネジメントシステムや炭を置き、その熱を効率的にフレーバーへ伝えることによって、上質な煙を発生させます。

 

クレイトップには主に陶器製とシリコン性があり、基本的に性能はそこまで変わりませんが、初心者はシリコン性の方が使いやすいでしょう。

 

ネットショップなどで様々な種類の物が販売されていますので、自分が気に入ったものを使用すると良いでしょう。

 

 

ステム

 

 

ステムとはクレイトップで発生した煙をホースまで届ける細長い棒のような部分です。一般的にステムが長い方がクレイトップで熱された空気がホースにたどり着くまでに冷やされるので、まろやかな口当たりの煙になります。

 

ラージサイズの本体だとステムが長いのですが、ミディアムサイズ、スモールサイズの卓上サイズはステムの長さがほとんどなく、火力調整も難しいです。

 

初心者で美味しい煙を吸いたい場合は、ステムの長いものを選んだ方がまろやかな煙を吸いやすいので、注目してみてください。

 

 

アッシュトレイ

 

アッシュトレイはクレイトップの下の方に付いている銀の丸いお皿のような部位です。こちらはクレイトップから炭が床に落ちてしまうのを防ぐ働きをします。

 

煙の質には何の関係もありませんが、炭を床に落としてしまうと火事や火傷などのリスクがありますので、シーシャを吸う時には必ず取り付けるようにしましょう。

 

中にはアッシュトレイがかなり小さく、意味を成していないような本体もありますので、その場合はヒートマネジメントシステムを使う、本体の下に耐火布を引くといった方法を取りましょう。

 

 

ダウンステム

 

ダウンステムとはボトルの中に入っている細い棒状の部位で、クレイトップ、ステムから送られてきた空気を水で濾過して、ホースに伝える役割をします。

 

ダウンステムにディフューザーと呼ばれる器具をつけるとボコボコボコという音が静かになり、煙が若干まろやかになります。

 

ディフューザーは別で取り付けられる物や、元々本体に付いている物もあり、どちらが良いとは一概に言えません。

 

 

ボトル

 

 

ボトルはシーシャ本体の一番下にある水を貯めておくタンクを指します。

 

ボトルに水を入れてダウンステムを差し込むことによって、クレイトップ、ステムから送られてきた空気を冷却、濾過し、ホースへ繋げることができるのです。ボトルに入る水の量で煙の質もだいぶ変わってきます。

 

 

ホース

 

水で冷却、濾過された煙を口に運ぶのがホースです。ホースは安価なものからブランド物までそのバリエーション豊富です。

 

特にどのホースを使っても煙の味は変わりませんが、シリコン性ホースの中には薬品臭がする物もあり、匂いが取れるまで煙の味を邪魔してしまうかもしれません。

 

長さ、素材、デザインもたくさん種類がありますので、自分が気に入ったものを使ってみてください。

 

 

 

シーシャの煙が出る仕組みは?

 

 

シーシャ本体のパーツを一つずつ解説してきましたが、シーシャはどのような仕組みで煙を発生させているのでしょうか?シーシャの煙が発生するまでには大きく分けて4段階あります。

 

まずクレイトップに盛られたフレーバーが炭で熱されることによって、味のついた煙に変化します。この時アルミホイルやヒートマネジメントシステムにフレーバーが付着してしまうと、焦げ付いてしまい、美味しい煙にはなりません。

 

次にフレーバーから発生した煙がステムを通ってボトルまで運ばれます。ボトルに運ばれた煙はダウンステムによって、水で冷却、濾過されホースに伝わります。この時タバコに含まれるニコチンの大部分が水に溶けてしまうそうです。

 

最後に冷却、濾過された煙はホースを伝って口に運ばれるのです。

 

シーシャの煙が出る仕組みはこのようになっています。この仕組みを知っていると自宅でシーシャを作る際、煙が出にくい、煙がおいしくないと言った時に対処がしやすくなりますので是非覚えておいてください。

 

 

 

シーシャを自分でセッティングしてみよう!

 

自宅でシーシャをセッティングする場合、初心者だとなかなか難しいものです。そこで自宅でシーシャをセッティングする際の手順やコツ、後片付けの方法などについて詳しく説明します。

 

 

シーシャのセッティング手順は

 

初心者の方がセッティングしやすい手順をご紹介いたします。

 

①炭に着火(全体が灰色なるまで)

②ボトルに水を注ぐ(ダウンステムを入れた時指2本分くらい浸かる量。冷たい水だとなお良し)

③ダウンステム、ステム、アッシュトレイをセット

④クレイトップにフレーバーを盛る

⑤ヒートマネジメントシステムをクレイトップの上に乗せる

⑥炭をヒートマネジメントシステムに乗せる

⑦10分ほど蒸らす

⑧吸い出し(一気に吸うのではなく、細く長く吸い、フレーバーに熱をなじませるイメージで)

⑨完成

 

人によって手順は違うかと思いますが、この手順で行えば手こずることなくシーシャをセッティングできることでしょう。

 

シーシャのセッティングで一番時間がかかるのは炭の着火です。大体15分ほどかかってしまうので最初に電気コンロなどで着火しておくことをオススメします。

 

また最後の蒸らし時間を変えることで同じフレーバーでも若干味が変わってきます。蒸らし時間を若干変えてみて自分好みの味になるように研究してみてください。

 

フレーバーの盛り方のコツ

 

クレイトップにフレーバーを盛り付ける際、美味しい煙にするためのいくつかコツがあります。

 

まず盛りすぎないことです。クレイトップの大きさにもよるのですが、フレーバーを盛りすぎてしまうとヒートマネジメントシステムや炭を乗せたアルミホイルにフレーバーが接触してしまい、焦げた味のする煙になってしまいます。また、クレイトップの縁にフレーバーが付着すると同様に焦げつきます。適正量は大体8〜10gです。

 

フレーバーをクレイトップに乗せたらぜひほぐしを行ってください。ほぐしはフレーバーを全体的に均一に盛り、ふんわりとさせる作業です。専用のピックなども販売されていますが、その辺に売られている爪楊枝や竹串で問題ありません。

 

このようなことに気をつけるだけでかなり味が変わりますので、ぜひお試しください。

 

 

煙が出ない時の対処法は

 

 

シーシャを吸っているとなかなか煙がでないということもあります。煙が出ないとシーシャを吸う意味がありませんので、煙が出ない時の対処法を説明します。

 

シーシャバーの場合

 

シーシャバーでシーシャを吸っている時は店員さんを呼びましょう。そうすると炭替え、吸い出しを行ってくれます。

 

基本的にはそれで煙が出るようになりますが、味が薄まってきた場合はフレーバーが完全に燃焼してしまっているので終わり時です。

 

自宅の場合

 

自宅でシーシャをしている場合、煙が出ない要因はいくつか考えられます。

 

一つはヒートマネジメントシステム、クレイトップに炭の熱が持っていかれてしまっているパターンです。

 

ヒートマネジメントシステムやクレイトップが冷たい状態だと、立ち上げに使った炭の熱が器具に奪われてしまい、フレーバーに十分熱が伝わりません。特に冬場は熱湯などでヒートマネジメントシステム、クレイトップを予熱しておくと良いでしょう。

 

二つ目は炭が完全に燃焼していない、燃え尽きているというパターンです。

 

炭が完全に燃焼していないと煙が出にくだけでなく、美味しくない煙が出てしまう可能性もあります。燃え尽きてしまっている場合は新しい炭に交換しましょう。使う炭の量としては1時間吸う場合、立ち上げに3個、炭替えで2個程度で大丈夫です。

 

シーシャの後片付けの仕方

 

家でシーシャをする際、終わった後の後片付けも自分でしなければなりません。シーシャの後片付けのやり方を説明していきます。

 

①炭の鎮火

②クレイトップの粗熱をとった後、フレーバーを洗い出す

③金たわし等でクレイトップ、ヒートマネジメントシステムについたコゲを落とす

④炭、フレーバーは生ゴミとして処分

⑤洗い終わった器具は乾かしておく

 

以上がシーシャを吸った後の片付け手順となります。日々の手入れを怠っていると、煙の雑味にも繋がってしまいますのでしっかりと片付け、器具の手入れは行いましょう。

 

 

初心者でも使いやすいシーシャグッズの選び方

 

 

家でシーシャをする際は火力やフレーバーの盛り方などテクニック的な面も重要ですが、道具選びもかなり重要です。

 

今回は家シーシャ初心者でも使いやすい道具の選び方について解説していきます。全て揃えても3万円程度で始められるように紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ヒートマネジメントシステムの選び方

 

初心者はヒートマネジメントシステムの使用をオススメします。ヒートマネジメントシステムを使ったほうが火力調節がしやすく、炭を落とすリスクも少ないからです。

 

ヒートマネジメントシステムにも様々な種類があり価格帯も様々です。中には1000円程度で購入できるものから、7000円を超える物もあります。オススメなのは3000円程度で購入できるヒートマネジメントシステムです。

 

基本的にそこまで性能は変わらないので、お試しで安く抑えたいのであれば安価な物を買っても良いでしょう。

 

クレイトップの選び方

 

クレイトップも価格帯が広く、1000円以下で買えるものから5000円を超えるものまで様々です。また素材も陶器製とシリコン製の物があります。

 

どちらもさほど性能は変わりませんが、割れるリスクがないという点からシリコン製の方が陶器製より若干扱いやすいかもしれません。シリコン製も陶器製も2000円あれば有名ブランドが販売している物が購入できますので、そこまで費用はかからないでしょう。こちらはいくつか持っていると便利です。

 

シーシャ本体の選び方

 

シーシャ本体は大きく分けるとラージサイズ、ミディアムサイズ、スモールサイズに分けることができます。<シーシャ専門店で使用しているのは主にラージサイズです。

 

シーシャ本体の選び方で重要なのがボトルに入る水の量です。スモールサイズの本体は比較的安価で初心者用のようにも見えるのですが、ボトルに入る水の量が少なく、濾過能力が低いため、美味しい煙を作るのが難しくなっています。

 

そのため初心者の方にはミディアムサイズ〜ラージサイズの物を購入するのがオススメです。高い物だと5万円以上しますが、15000円くらい払えば上等なミディアムサイズの本体が買えます。

 

フレーバーの選び方

 

フレーバーの好みは人それぞれですので、自分が好きなフレーバーを揃えるのが良いでしょう。初心者の方にオススメするフレーバーの買い方が、お店でテイスティングしてみて気に入ったフレーバーをシーシャフレーバー専門店で購入するという方法です。実際にフレーバーを吸ってみて、自分好みのものを探して、それを購入するのが一番外れない買い方でしょう。

 

ちなみにメーカーにもよりますがフレーバーの価格としては100gで3300〜3500円ほどで、300gのものは8000円程度で購入することができます。決して安くはないので、フレーバー選びは慎重に行いましょう。

 

その他用意しておきたいグッズ

 

上記に挙げたもの以外で用意しておきたいグッズを簡単にまとめます。

 

・手鍋

・トング

・耐火布

・アルミホイル

・炭を着火する機器

 

これらの物を用意しておくとより効率的、安全にシーシャのセットアップを行うことができます。

 

手鍋とトングは炭を移動させたりする時に使います。基本的に100円ショップの物で十分ですが、先の細いピンセット型を選んだ方が炭を落とすリスクも少ないのでオススメです。

 

耐火布はシーシャ本体の下に敷いておけば、万が一炭を落としてしまった時に床の焦げ付きなどを防ぐことができます。こちらはAmazonなどで1000円程度で購入可能です。

 

炭を着火する機器ですが、家のコンロを使っても問題ありません。しかし炭で汚れてしまうので電気コンロ等を購入することをオススメします。1000〜2000円程度で購入できますので一台持っておくと良いでしょう。

 

アルミホイルはクレイトップに張ったり、風防を作って炭の着火を早めたりと様々な使い方ができます。料理用の物で問題ありません。

 

 

 

まとめ: 仕組みを理解すればシーシャは美味しくなる

 

 

ここまでシーシャの構造や仕組み、使い方などについて詳しく解説してきました。シーシャの構造や使い方を理解していれば、シーシャ専門店などに行った時でもより美味しく煙を吸うことに繋がります。ぜひこの記事を参考により美味しくシーシャを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

 

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